ASKA「SCENEⅡ」
全体を通して、「新しいな」って感じるアルバム。今から15年以上も前にリリースされたとは思えない。今聞いても古くない、ってよりは、ある意味普遍の音楽がつまってるからだと思う。テーマ的には全編を通してさまざまな形の「愛」を語っている。
1.はじまりはいつも雨
何の説明もいらない大ヒット曲。この曲を嫌いという人を聴いたことがないくらい、「大衆的」というより「普遍的」な曲なんだと思う。人間にとって「気持ちのいい場所」をこれでもかってほど押さえてる。もともとサビだけありきで、後付けで1曲が完成したとは思えない、内輪のごたごた(笑)を微塵も感じさせない優雅さがある。この曲で、大嫌いな雨がほんの少し好きになれた、って人はあたし以外にも多いはず。
2.けれど空は青~close friend~
ASKA曲にしてはめずらしく(?)愛ではなく友情を歌っている。そして勇気をくれる言葉が詰まっている曲。「手も振らずに別れた 思い出色した夢たち もしも涙で色が消えても けれど空は 空は青」。果てしないパワーをもらえる。そう、けれど、空は青いんだよね。
3.LOVE IS ALIVE
ASKAと益田宏美さん、歌唱力抜群の2人ならではのデュエットソング。掛け合いで歌いながらサビでぴたっとハモるとこはもう鳥肌モノ。「伝えきれない愛の言葉探すより そばにいたいといえばいい」。くぅぅっ!こんなセリフをさらりと言ってくれちゃう男に会いたいわ(笑)!いつか、この曲を男性とハモるのが夢。ちゃんと見つめあいながらね(大笑)。
4.DAYS OF DREAM
歌詞があってもいいけど、曲だけでもインストとしてでも十分に成り立つムーディー勝山な曲。ASKAのソロコンで生でこれ聞いたとき、目をつぶりながらこの世界観におぼれたことが思い出される。「もう終わりだね 別れてもいいよね」なんて歌詞をさらりと歌いながら、まったくもって悲壮感がないのもこのメロディーとムーディー勝山なアレンジ(しつこい)があってこそ。離婚の紙に名前を入れることが何か、とてもハイソな出来事のような錯覚すら…違うか。
5.恋
どこか懐かしさを感じるテイスト。日本風なアレンジ、です、ます調の歌詞がやわらかさを出していていい。意外と女性よりも男性に好まれそうな曲だと思うのだけれど。抽象的な世界観とメロディがマッチしていて、聞いてて心地よい。でもちょっぴりテンション高めのときはスルーしちゃうかも。
6.都会の空
このアルバム一トーン的には暗い。テーマ的にも軽くない。なのに、なぜか、昔からこの曲がとても好きだ。歌詞をじっくりと読み深めていってそこに広がる世界に触れる、ということではなくて、単純にわたしがマイナー曲が好きだからなのかもしれない。ダークな3拍子が妙にツボな曲。感性と歌唱力がない歌手が歌ってもさまにならないだろう難しさも感じる。
7.風の住む町
うまく理由は言えないけれど、なぜだかこころがふわっと軽くなれる。またこんな曲を書いてほしいなぁ~との願望も含みつつ(笑)。CHAGE&ASKA「GUYS」のような、最後の最後までボリュームを上げて堪能したい終わり方が大好き。
8.PLEASE
ASKA曲の中でも特に「幸せ度」が高い曲。歌詞も、メロディーも、コーラスも、そしてASKAの歌い方も。。。歌詞は心から共感できるテーマ。わたしたちを創られた神様、わたしたちに「未来の鍵」をお与えくださる神様、もしもわたしたちが愛ややさしさを失くすようなことがあったら、それは神様、あなたのミステイクなのです。
9.君が愛を語れ
いつからだろう。この曲のイントロを聞いただけで胸の奥がぎゅーっと痛くなって、せつなくなって、それでいて幸せに満たされて涙が思わずあふれそうになるのは。わたしにとって、言葉で表すのが陳腐に思えるくらい、自分の体の中の一部、といってもいいくらいの重要で自然な曲。かっこつけではなく、心から「やっぱ、愛、だよね」って素直にうなずける歌詞の世界もステキ。ライブでは必ず聴きたい「Must Listen」な曲。
10.止まった時計
このアルバムを初めて聞いたのは、中学生ごろだったか。ゆったりとしたメロディ、語りかけるようなやさしさで歌いあげるASKAの歌い方…そんな「部分」だけを感じて漠然と「いい曲だ」なんて思っていたけれど。時が経ち20代後半になったわたしが、今この曲を聴いて何より深く共感を覚えるのは、以前愛し合った相手と再び寄り添うことをやめようと決意した女性の、未練たっぷりではなくどこか強さと潔さをも感じられる後ろ姿。男性である、当時30代前半のASKAからこのテーマがつむぎだされたという事実にも、今となって驚きを感じる。
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